「R0.08」コネクタ製品の接点形状を完全R化|試作開発
コネクタ製品は多機能化にともない小型化だけでなく、接触の信頼性も求められています。
あるときお客様から、『コンタクト形状完全R化』の依頼をいただきました。
接圧が確保され、安定的な接触を実現するためのご要望でした。
鈴木が得意とする微細な金属形状加工により可能になった『接触部完全R化』の技術開発をご紹介します。
コネクタのコンタクト形状を「点接触」にしたい
お客様の課題
従来のコネクタ製品の接点Rは、曲げ時に発生する外側への引張応力により引けが生じ、接点にストレートができていました。「ストレートを発生させずに、コンタクト形状を『点接触』にしてほしい」というお客様の要望から技術開発が始まりました。
課題:ストレート無き接点R0.08のコネクタ微細加工
ストレートのある接触部は使用用途によっては接触が安定せず、コネクタとして信頼性に欠ける場合がありました。そこで、お客様からはストレートが生じていない、接点R0.08の微細なコンタクト形状を求められました。
接点にストレートが生じていると接点が安定しない
「点接触」なので接触が安定する
解決策
金型の設計から検討
コネクタのコンタクト接点R0.08のような「点接触」は今まで取り組んだことのない加工でした。金型製造部と設計から考え、曲げ時に引けが発生しないように金型スペックを改造し、ストレート無き接点R0.08の加工を実現しました。部署間と連携し、一貫生産できる鈴木の強みが発揮できた加工です。
完全R化を実現
点接触となったコネクタは十分な接圧、安定した接触を確保することが可能になり、また接触時に酸化膜を削ることで、より継続的な安定接触もできるようになりました。
担当者から
株式会社鈴木は金型の設計から部品加工、量産まで一貫して行っております。
一貫した生産体制だからできる金型製造部と部品製造部の連携が精度の高い微細な金属形状を可能にしています。
お客様に新しいご要望を頂くことで、技術も日々向上しております。微細な金属形状や加工をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
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