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試作用母型のご案内
板厚0.15。高強度を実現する密着曲げ製品のクランク曲げ
一般的にクランク曲げ部の補強には「リブ加工」があります。
お客様から「板厚0.15mmのクランク曲げ部の高強度化」のご要望を頂きました。
リブ加工では実現できない高強度への課題にお応えした「密着曲げ製品のクランク曲げ技術」をご紹介します。
背景
組立時に製品が変形しない強度が欲しい
お客様の課題
リブ加工による補強をした製品を使用して組み立てると、強度不足による変形が生じる。
課題解決の手法
強度不足の問題を解決するために密着曲げ加工部分を曲げる手法を用いました。
リブによる補強形状では強度不足が生じる
密着曲げ加工による補強で充分な強度が得られる
課題
製品のねじれや左右への振れが発生
製品幅が小さいことから、両側からではなく片側のみ折り返して密着曲げ加工を実施。
2枚に重なった部分を曲げることから、曲げ部のバランスが悪く、製品のねじれや左右への振れの発生が最大の懸念事項となりました。
解決策
曲げる回数や形状の見直しを試行錯誤
過去の加工実績が少なく、対策方法には頭を悩ませましたが、設計段階からどうすべきか打合せを行い、狙い形状までの曲げ回数や曲げ角度を何度も見直しました。
密着曲げ加工は、クランク曲げ部の板厚が二枚重ねになっているため、通常の板厚を曲げる場合よりも難しい加工になりますが、弊社独自のノウハウにより加工を可能としました。
密着曲げ加工での高強度化を実現
試行錯誤を重ねたことで、予想以上にねじれの発生が抑えられ、お客様の要望されたスペック内での製品を製作することができました。
また、強度を検証した結果、平板をクランク曲げした強度を1.0とした場合、リブ加工では1.3倍、密着曲げ加工は3.5倍という結果が得られ、要望であった高強度化を実現できました。
密着曲げ製品のクランク曲げの状態
こんなお悩みの方はご相談ください。
- 微細部品の組み立て時の変形に悩んでいる
- 曲げ部の補強に悩んでいる
- 材料歩留まりの改善に悩んでいる
- 板厚異常に悩んでいる
担当者から
本件はお客様からの強いご要望がきっかけで取り組みました。以前にも、同様な問題に取り組みましたが、満足できる結果が得られませんでした。
今回は更に条件が厳しく短納期の要求でしたが、過去の経験を基に改善策を構築し、長年培ってきた技術力を活かした結果、お客様が要望されていた製品、及び納期に応えることができました。
弊社では設計段階から技術、製造部門で密に打合せを行い、高精度の製品を作り込みます。今後も弊社の金型技術を活かし、お客様のご希望に沿った製品を提案していきますので、ぜひ一度ご相談ください。
資料ダウンロード
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